肝心の雪は、さいわい手ごろな厚さに積り、山頂近くには霧氷も発達していました。ふたりの子どもにとっては初めて見る霧氷です。登山靴にアイゼンを装着して歩くのもはじめてです。息子は長女を思いやって、時々肩やザックに着いた雪をはらってやっています。山行は、ふたりに強い印象を刻んだようです。
1月7日は息子とふたりで、阿蘇山仙酔尾根から高岳(1592m)に登り、中岳(1506m)へ縦走しました。こちらは無風で雲ひとつない好天でしたが、積雪は薄く、アイゼンを装着する機会はありませんでした。しかし、高岳稜線に着くと、息子は私と別れて天狗の舞台と東峰を往復するなど、冬山登山を大いに楽しんだ様子でした。これで息子は、年末の久住登山に加えて、3回の山行を果たし、10日からは仕事に戻りますが、帰省の目的は十分に果たして満足した模様です。
昨年から、山道具を息子に徐々に譲ってきて、感じてはいましたが、3回の山行に付きあって、私は自分の衰えをあらためて痛感しました。しかし、ちょうどよい時期に後継者が現われたのは、実にタイムリーだと思います。
写真上は霧氷の釈迦岳、下は雪を付けた阿蘇・高岳の岩稜