2011年11月23日水曜日

九千部山でトレーニング

三年前から(昨年からは週3回)通っている、上津町にある市のトレーニングジムは、電力供給元の清掃工場・上津クリーンセンターのメンテナンスにともなって、11月13日から28日まで休館です。私のトレーニングメニューは、自転車漕ぎ、大腿四頭筋強化のためのレッグ・エクステンション、腹筋など毎回約70分で、大したことはないのですが、やはりこれを休むと、身体がなまっていくようでいけません。

 で、代わりに14日と21日は、近くの九千部山をひとりで歩いてきました。同山は当市に隣接する鳥栖市にあって高さは848m、南北に長く伸びた尾根が我が家からのぞまれる近さで、お天気と相談しながら、気軽に訪ねるにはもってこいです。しかも、山頂南西部に広がる自然林の森や、南につながる石谷山(754m)へ至る、照葉樹の巨木に覆れた縦走路は絶品で、私はかねてから、秘かに自らの「トレーニング山」としてきました。

 九千部山の登山口は周囲にいくつもありますが、私が主に車を置くのは、その昔このあたりを支配していたという、筑紫氏の居館跡・筑紫神社前の四阿屋(あずまや)広場です。ここがいいのは、目の前にある城山498mを超えて行く「城山コース」、城山を迂回して谷筋を登って行く「四阿屋谷コース」、岩登りゲレンデから石谷山めざす「石谷山コース」など、多様な周遊コースが選択できることです。どのコースをとっても、山頂までの時間は3時間くらい、5.6時間で往復できるので、日帰りトレーニングに最適なわけです。

 なお、城山は筑紫氏の居城・勝尾城跡で、南端の物見岩から筑後平野がのぞまれます。

2011年11月15日火曜日

「さよなら原発 福岡集会」に参加してきました

 11月13日、福岡市の舞鶴公園で開催された「さよなら原発 福岡集会」にカミサンと一緒に参加してきました。集会には九州各県、山口県などから15,000名以上(主催者発表)が参加して大いに盛り上がり、集会後、九電本社前向けなど、3コースに分かれて福岡市内をデモ行進しました。しかしTPP問題では、多くの国民・団体・自治体が反対したり、慎重審議を要求しているのに、交渉参加を表明した首相を面の当りにすると、脱原発を実現するには、さらに大きな力が必要と思ったところです。

 さて、「原発維持派」のよりどころのひとつは、「原発の発電コストは他に比べて安い」という「コスト論」ですが、原子力委員会は11月8日、「今回の原発事故をふまえ、将来の事故に備えると、原発の発電コストは1KW当たり最大1.6円上昇する」との試算を発表しました。これは原発のコストが6.9円になることを意味し、液化天然ガス5.7円、石炭火力6.2円には及ばないものの、石油火力10.7円、一般水力11.9円(いずれも1KW/時間 当り)より安いと、原発の優位性をあくまで強調しているようにも思われます。

 しかし、立命館大学の大島教授は、5.3円としてきた2004年のコスト計算そのものが、設備稼働率・耐用年数・財政支出・バックエンド費用などが正しく評価されていないといい、1970~2007年の電力会社の「有価証券報告書総覧」をもとに計算すると、原発8.64円、火力9.80円、水力7.08円、一般水力3.88円、揚水51.87円になると説明しています。

 今回はじめて知った「揚水」の揚水発電ですが、原発は出力を容易に調整できないため、捨てられる夜間電力を使って、川の水をいったん高所ダムにあげ、必要な時間に下のダムに落として再発電する施設で(このため一般水力のコストが異常に高いのです)、通常原発を補うために設置されます。したがって、これによるコストを原発の発電コストに加えると10.13円になり、原発は電源別コストで最も高くつくと大島教授は指摘。また、環境NGOの田中優氏によれば、揚水発電ダムで再発電できるのは、最大でも70%くらいで、ムダが多く、山奥の清流地にダムを二つ作るので、自然破壊ははなはだしく、設置費用も原発発電所と同じくらいかかるといっています。

 登山愛好者、なかでも沢登り愛好者には聞き捨てならぬことです。

2011年11月2日水曜日

小松菜はムシにやられて

 「小松菜のさっと煮」は朝の定番で、あらかじめ茹でておいた、小松菜ときざみ油揚げを炒めて、酒をふりかけ、つくり置きの、だし醤油で味をつければ出来上がり。美味しいし、小松菜は年中売っているし、その名のように「さっと」できるので、重宝しています。

 畑に小松菜を植えようと、思い立ったのもそのため。薄い石灰と化成肥料を事前にふり、雨上がりの9月16日に種を撒き、28日にはかわいい双葉の芽がびっしりと出揃いました。間もなく、狭くなった間隔を広げるために間引きをはじめ、これも食べていましたが、10月も中旬になって、見回りに行くと、葉にはぼこぼこと穴があき、白い茎だけの無残な姿が、あちこちに広がっています。

 ものの本によれば、小松菜はアブラナ科の植物で、多くのムシの好物とありますが、うちの小松菜に居着いているのは、バッタ・アオムシ・ニセテントウ(テントウムシのような形状をしていますが、背中と模様が貧相で、私はこう呼んでいます)などで、畑に行くたびに補殺していますが、1日でも空けると、たちまち被害が広がります。穴あきの小松菜も、収穫して食べてはいますが、次に作るときには、防虫網で覆わなくてはならないようです。

 10月30日の「さよなら原発!」福島集会には、地元の首長さんや「知事謀殺」の前知事なども参加され、大いに盛り上がったようですが、これを取り上げた新聞は、地方紙と「しんぶん 赤旗」だけだったようです。大新聞は、相変わらず「原発利益共同体」に身を置いているせいでしょうか。

 10月31日には、昔いっしょに登っていた、EさんのPC相談に乗ったのがきっかけで、いっしょに、近くの九千部山に登りました。山はいよいよ紅葉が進んで、冬支度にかかっているようでした。