2012年10月25日木曜日

重労働の堆肥切り返し

マムシグサ
 なじみの九千部山に登りました。今月4回目です。むかし、宝満山に千回登った、高良山に300回登ったという人の話を聞くと、バッカじゃないかと蔑んだものでしたが、九千部山にはこれまで150回は登ったはずです。より難しいルートからとか、未登の山を選んで、とかは遠いむかしの話で、今は「健康のために」がモットーなのです。

 最近古い本ですが、ドイツ文学者・池内紀さんの「山の朝霧 里の湯煙」を読みました。池内さんは、それほど難しい山ではなく、そこそこの山を選んで登山を楽しみ、降りて来ると(時には登る前にも)地元の温泉に浸かり、地元の酒と料理を満喫しています。商売柄、文章は一流で、私もこれにあやかりたいと思いました。
イチゴ

 

九千部山に行く前には、畑の堆肥切り返しを実施しました。一年間に貯めた雑草はおよそ3mx1.5mx1.5mの堆肥置き場で、山積みの土になっていました。重さはゆうに3トンはあるでしょうか。これをシャベルで掘り起こして1輪車に乗せ、地主さんが指定する場所に運んで撒きます。2日間、都合4時間働きましたが、重労働で腰や肩や胸周りが痛くなりました。 

 地主さんは、堆肥を入れてきれいに均した畑にソラマメを播くそうですが、私は一足早く播きました。一方、カミサンは先日秋大根の種を播き、こちらはすでに可愛い葉を揃って出しましたが、葉が出た途端にムシにやられました。主な犯人はバッタ・ナガメで、私がその場で補殺しました。しかし、ちょうちょが盛んに飛んでいますから、これからアオムシにも要注意です。なお、ナガメは甲羅にテントウムシに似た斑点がありますが、艶がなく地味なムシで、パソコンで検索して同定しました。
センリョウ

 九千部山で写してきた写真はフェイスブックに載せましたが、複数枚の写真をアップする方法が分からず、変な具合になりました。で、こちらにも再録します。



2012年10月23日火曜日

自然のめぐみ 3

 写真上はオニヒシ。南筑後の水田に広がるクリークで栽培し、大タイヤに取り付けた、プラ盥に乗ってご近所さんが収穫されたもの。私が子どもの頃、秋の夕暮れ時「ヒーシ、ヒーシ」の呼び声に誘われて出てみると、姉さんかぶりのおばさんが、大きなざるを背負って売り歩いていたアレです。ただし、当時のヒシは親指くらいの大きさで、とげに注意しながら、そのまま噛んで身を食べていましたが、こちらはそうはいきません。6.7分ゆがいた後、包丁で半分に割って、中身を噛んだり、串先でかき出します。里芋のような、あっさり味です。

 今月の初旬に同窓会で帰省してきた弟のお土産は 、この時期、八ヶ岳山麓の家の前に落ちている山栗。こちらは出回っている栗の1/3くらいの大きさで、皮をむくのがやや面倒ですが、渋皮はそのまま食べて違和感がなく、味はぐっと濃い。久しぶりに炊いた、赤飯に入れておいしくいただきました。

 前に紹介した九千部山登山口で拾って来た銀杏は、一週間くらい水に浸してから、実を取り出し乾燥させ、殻に傷をつけて封筒に入れ、レンジで50秒くらいチンすると翡翠色になり、ビールのつまみにもってこい。カミサンから「あんまり食べると、身体に毒ですよ」と注意されながら賞味しています。

 暑かった夏が終わって、いつの間にか、庭のキンモクセイが(写真下)甘い香りをただよわせています。