2013年4月1日月曜日

畑の草むしり


 「出番ですよ」。3月の中頃から、カミサンに畑の草むしりをするようにせっつかれていたのだが、ぐずぐずしているうちにとうとう4月である。これ以上延ばせない、と自分に言い聞かせ、身支度をして畑に行った。

九千部山のアオキ
 畑は一面雑草の海である。例年、この時期にはホトケノザが多いのだが、今年はどういうわけかホトケは少なく、カラスノエンドウがあちこちで巻き髭を延ばして立ち上がっている。草除けシートを敷いたあぜ道では、シートを穿ってドクダミがのぞいている。カミサンが育てている虎の子のソラマメは沈没寸前だ。

 さっそく、草取り鎌とシャベルを交互に使って、約90分奮闘したが焼け石に水。カラスノエンドウはマメ科の植物だから、我が家の無農薬栽培畑には良い肥やしなるに違いない、明日以降、当分通わなくちゃと思いながら帰宅した次第。

 先日、大島堅一著「原発はやっぱり割に合わない」(東洋経済新報社2013.1発行)を読んだ。この本には、帯に書かれているように、「原発は最も安い発電方法か?」「脱原発で日本経済は悪くなるのか?」「税金や電気料金からどれだけ原発に回されているか?」「賠償や除染はどうなるのか?」「再生可能エネルギーはあてにならないのか?」など、原発と原発事故の直面する問題について書かれている。なによりの特徴は、やさしくて分かりやすいことである。私はこれまで数多の原発本を読んできたが、私のような素人には、この本が一番と思う。

九千部山のツバキ
 なお、大島氏は立命館大学教授で、経産相のエネルギー関係の諮問委員会委員などを勤められていたが、安倍政権になって、これらの委員会からはずされたとのニュースもある。また、同氏は「原発銀座」といわれる福井県出身で、子どものころから原発は身近な存在であったが、19才の時チェルノブイリ原発事故が起きて、原発問題を深く考えるようになった、とこの本のはしがきにある。
 
 ついでにもうひとつ。目下、我が国の将来を決めるとして、政治の焦点のひとつとなっているTPPについて、東京大学大学院の鈴木宣弘教授が「世界」4月号に「許しがたい背信行為-この国に未来はあるのか」を書いておられる。教授は「TPP反対を公約にし、全国の地域の期待を集めて登場した自公政権が、舌の根も乾かに内に、もう約束を反故にしよう」としていることについて、「TPPに賛成か反対かを超えて」糾弾されている。その筆力がすざましい。私はこの一文にもいたく感じたので、記しておきたい。

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