2011年5月29日日曜日

加速するか 脱原発への動き

 5月11日付ブログで、原発から再生可能エネルギーへの転換に向けた論文を発表した、孫正義氏のことを紹介しましたが、氏は早速行動を開始したようです。

 5月26日付朝日新聞は、「孫氏は7月に『自然エネルギー協議会』を発足させ、当面は休耕田などに太陽光パネルを設置する『電田プロジェクト』に取り組む。これには、九州の5県など19道県が参加しており」さらに増える模様と伝えています。

 また、同新聞の5月27日付紙面によれば、「世界」6月号の孫論文を読んだ菅首相は、14日夜孫氏と3時間近く会食、首相は「再生可能エネルギーの普及を懸命にやっていきたい」と応じ、18日の会見では、電力会社の発送電分離論に言及。26.27日のG8で今後のエネルギー政策を、化石燃料と原子力の「2本柱から(自然エネルギーと節電の二つを加えた)4本柱」とし、自然エネルギーの発電割合は「2020年代の早い時期に20%にする」と表明しました。原発から脱却とはいわないものの、一歩前進ではないでしょうか。

 こうしたなか、やはり朝日新聞ですが、27日付は同紙が行った原発に関する国際世論調査の結果を発表。フクシマを契機に、米・中を除く多くの国で原発反対が増え、日本では、増やす4%、現状程度41%、減らす36%、やめる16%と、脱原発が過半数となったのが注目されます。

 ところで、太陽光などの自然エネルギー普及のカギは、「全量買い取り制」とされていますが、私が昨年自宅に太陽光パネルを設置しようとして、友人の工事屋に見積書を出してもらったところ、公的補助を入れても約200万円、IHヒーター・給湯器も設置するとざっと280万円でした。これでは、庶民には到底手が届きません。太陽光設置の流れを急速に大きくするには、原発関係の諸費用をこちらに回すなどして、設置費(初期投資)の負担を抑える必要があるのではないでしょうか。

 写真は我が家のシャクヤクです。5月20日写したものです。

2011年5月26日木曜日

あれもこれも トシのせい

 数年前から、カミサンに「耳が遠くなったねえ…」と再三いわれて、その都度耳掃除もしてもらいましたが、さしたる効果がないので、このほど耳鼻科に行ったところ、耳垢が両耳を塞いでいるとの診断。その場で左耳から黒豆のような耳垢を取り出してもらいましたが、右の耳垢は固くて除去不能。柔らかくする処方薬を自宅で点したうえ、再訪するようにと指示され、以後2回に分けて施術。その結果、聞こえが好くなったとは思いませんが、頭が軽くなった気はします。なにより、長年の懸案を解決して、すっきりした気分です。

 一方目の方。今年の初めから視力がガクンと落ちたほか、新聞や本を読んでいると、瞼がぴくぴくし始め、目がだんだん粘ついて、字が見えにくくなりました。眼科を訪ねると、慢性結膜炎の診断です。以来処方された目薬を点していましたが、一向に良くなりません。別の眼科で診てもらったところ、こんどはマイボ-ム腺異常の診立て。しかし、ここでもらった目薬を点しても同じです。意を決して、三軒目の眼科を訪ねたところ、こちらは加齢による白内障によるものではないかという。もうお手上げです。

 今年は自動車運転免許の更新の年に当たっていますが、75才以上の高齢者はあらかじめ「高齢者講習」を受けておくようにと通知が来たので、さっそく近くの自動車学校で受講しました。その結果は、さすがに認知症はないと判定されましたが、視力・記憶力・運動能力の衰えを指摘されました。要するに、かねて悩みの種の腰や膝の痛みともども、トシは争えないということです。観念して、上手に付き合っていくほかない、ということのようです。

 いよいよ雨の季節になりました。写真は陽が昇ると、花開くチリアヤメです。カミサンがエントランスにばらまいた種から芽を出して、今ではところかまわず咲きまくっています。

2011年5月11日水曜日

ちょっと嬉しい 孫正義氏の論考

 4月には、近くの山に2回登りました。畑に12回通いました。9回は草むしり、3回は堆肥の切り替えのためです。いずれも、けっこうな重労働で、1時間つづけると、汗が吹き出しがっくりきます。しかし、去年までは悩まされた強害草はドクダミだけで、カヤツリグサ(と思われる)が、今年は全然生えていないので、多少助かりました。



 このほか、3年目に入った週3回のジム通いは、各運動の負荷を減らしつつ、きっちりつづけています。山行回数が減った分は、これで補いたいのです。



 さて、写真上は4月25日に写した近所の田んぼです。一面敷きつめたように、レンゲの花が咲いていました。しかし、GWには鋤きこまれて、まもなく水が入ります。これを見るたび、東北の被災者の苦闘に思いをはせました。

 ちょっと嬉しかったのは、昨日読んだ「世界」6月号の、孫正義氏の「東日本にソーラーベルト地帯を」という論考。氏は大震災を契機に、ソフトバンクとしてのさまざまな支援のほか、個人としても 義援金100億円と代表報酬を寄付すると表明、役員報酬半額カット(残りが2,000万円余という)の「加害者」東電の強欲ぶりをあぶりだしました。





 しかし、この論考のポイントは、過酷な原発事故を契機に、原発たのみから自然エネルギー中心に転換すべきという主張です。「自然エネルギーは高くつく」というコスト論は事実に反し、アメリカでは、すでに太陽光のコストと原発コストがクロスしている。原発の地域対策交付金・核廃棄物処理コスト・事故対策費などを考慮すれば、原発コストはとてつもなく高くつく。


 また、世界の原発廃炉年数は平均して22年で、日本のように40年を超えて稼働しているのは稀。だから、廃炉の機会に自然エネルギーに置き換えるべきで、太陽光の買い取り価格を「全量買い取り、40円、20年間」にすれば、その流れは一気に進む、と概略述べています。


 財界人から、このような主張が出てきたことに、私は力を得たところです。


 下の写真は、4月29日九千部山で写した椿です。