予報は雨でしたが、朝起きると、カラマツの梢から紺碧の青空がのぞき、まぶしい光が降っています。弟と一緒に、急きょ山行きをすることにして、麦草峠に車を走らせました。行先はニュウ(2352m)です。変わった名前ですが、森の中を突き抜けた頂の岩塊が、乳房の形に似ているからなど、諸説あります。
登山口の鹿害防止ネットを持ち上げて登山道に入り、まずは白駒池を目指します。周囲はコメツガ・シラビソ・トウヒの高山性針葉樹がびっしり立ち並び、ふかふかした林床には青々とした苔が付いています。「岩稜の南八ッ」に対する、「森と湖の北八ッ」の所以です。
白駒池の縁を時計回りに回り、白駒湿原で弟持参の紅茶を飲んで一息入れ、再び濃い森の中に入り、ニュウへの登りにかかるころ、非情の雨が降り出しました。雨具を装着して急坂を登って行きます。しかし、一向に小やみになる様子はありません。どちらからともなく、「やめようや…」といって登山中止です。
降りてくると、こちらでは空は曇っていますが、降った形跡はありません。 ベランダに干してきた洗濯物も無事で、早々にテーブルを広げて、ビールを飲みました。
写真は針葉樹の林と、ふかふかの苔です。
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