2011年10月28日金曜日

「冬場の節電」について考える(つづき)

 昨日、「冬場の節電」をテーマにしたブログをアップした後、「しんぶん 赤旗」(10月27日付)を見ると、興味深い関連記事が掲載されていました。概略ご紹介させていただきます。

1 「電気料金見直しを求める」という見出しの記事は、共産党の吉井議員が、26日の衆院経済産業委員会で質問し、明らかにしたこととして、東電など電力5社が、2008年度に自由化部門(電力会社が自由に料金を決められる顧客。一般家庭・中小企業を除く、大事業所を指す)で1,580億円もの赤字を計上する一方、規制部門(一般家庭・中小企業)には、「燃料費調整額」を大幅に引き上げ、赤字補てんを行ったというものです。要するに、昨日のブログに書きましたように。、事業所には「使い放題」の料金設定が行われており、節電効果を上げるには、料金逓増制が求められる所以です。

2 やはり同じ新聞の「自販機をへらそう  ”電気づけ” 暮らしを見直す」の見出しがある記事では、日本の自販機設置数は約521万台にのぼるとされ、「自販機をへらそう」という茨城・東海村、東京・多摩市、清瀬市、武蔵野市などの取り組みが紹介されていますが、東海村の村上村長の談話「村では3.11で電気が3日間、水道が8日間止まりましたが、これを契機に電気づけの生活を見直すきっかけとして、役場・コミセン・体育館などの、飲料自販機35台を9月末までに全廃しました。夏場の熱中症対策に必要との意見もありましたが、自前で用意すればいいと思います」(要旨)同感、同感! 「節電」するところ、生活を見直すところは、まだまだ多いのではないでしょうか。

3 これは同じ新聞の10月28日付「原発なしで電力足りる」の見出しがついた記事。民間非営利団体の環境エネルギー政策研究所(ISEP飯田哲也所長)は、「政府は7月に全原発が停止した場合、2011年夏、12年冬、夏のピークに、電力が不足するとの見通しを発表していますが、節電を想定しない過大な需要と、真夏の定期検査や自家発電供給打ち切りを盛り込んだ過小な供給を前提にしている」として、電力9社ごとの供給予備力を算出しています。それによると、関西電力以外の8社には余裕があり、電力不足が予想される関西電力は、隣の中部電力には余裕があるので、融通してもらえる。全体として、原発がなくとも電力は足りるとしています。

 庭の隅でツワブキの黄色い花が咲き始めました。まもなく、こがらしも吹くでしょう。お互い、風邪を引かぬようにしましょう。

2011年10月27日木曜日

「冬場の節電」について考える

10月26日、ひとりで近くの金山に登りました。金山は高さ967m、山頂から東に伸びる稜線にブナが群生しており、黄葉しておれば、ぜひブログで紹介したいと思っていたのですが、少し早すぎたようで、緑の葉は強い木枯らしにふるえていました。で、その中に混じって、紅葉していた樹木の写真を添付します。

 朝晩はだいぶ冷え込むようになってきましたが、「多くの原発が止まっているので、冬場の電力不足が懸念される。だから、夏場同様節電が必要」の声が、かしましく聞こえてきます。しかし、一般家庭の電気需要は全体の約25%、使用量が増えるのは朝と夜に集中しており、日中メーターが動いているのは、冷蔵庫によるのが大半です。だから、電力不足が生じるのが日中だとすれば、一般家庭に節電を呼び掛けても、大して意味がありません。

 電力不足が本当に懸念されるのならば、75%を使用している事業所に特化して呼び掛けるべきです。しかも、実の効果をあげるには、現在の「使用すればするほど安くなる」事業所用の料金体系を、一般家庭同様、「使用量が増えるほど高くなるよう」変えるべきです。事業所が節電効果の大きいエアコンや照明に取り変えないのも、現料金体系に起因しています。今夏の節電実績が、一般家庭より低かったのも、同じように、ここに根本的な原因があります。

 これまでは、「電力不足が懸念されるのは、年間10日、7.8月の気温が35度を超える、午後1時から3時までの間」とされてきましたが、一般家庭に冬も節電と呼び掛けるのは、早期に原発を再開したいからという、魂胆からではないでしょうか。

2011年10月23日日曜日

堆肥の切りかえと高木の剪定

 借りている畑の片隅2ヶ所に、雑草や収穫殻置き場が設けてありますが、1年で1ヶ所2トンくらいの堆肥になり、ほぼ満杯になります。それを春秋に各1ヶ所ずつ取り崩して、畑に戻しますが、これはかなりの重労働で、カミサンも地主さんも手をつけませんので、私の仕事になっています。この秋は、10月7.8日に実施しました。毎度のことですが、くろぐろとした土に変わった、雑草や収穫殻を見ると、不思議な気がします。
 
 我が家の猫の額ほどの庭には、クヌギ・ケヤキ・エゴ・ヒメシャラ・ヤマホウシなどの高木が植わっています。植えたはなはよかっったのですが、20年近く経つと、丈は屋根を超える高さとなり、周囲に伸びた梢は陽を遮って、屋内を暗くします。夏の間はそれでもよかったのですが、これからは寒々として、うっとうしくていけません。で、花期が終わったキンモクセイとともに剪定して、剪定枝は市の「クリーンセンター」に運びました。持ち込み料は10K50円です。同センターでは、剪定枝をチップにして、肥料や自然歩道で再利用しています。
 キンモクセイの花が終わった後は、サザンカが次々に新しい花を咲かせています。庭がもう少し広かったら、どんなに楽しいでしょう。