2012年8月23日木曜日

九割が原発ゼロ  反原発の意思は不動

霞沢岳のお花畑と六百山・明神岳
 昨日22日、3月以来首相官邸周辺で反原発デモを行って来た、首都圏反原発連合の代表9人は、ついに首相官邸で野田首相と面会を果たし、大飯原発再稼働中止、現在停止中の原発再稼働断念、全原発廃炉政策への転換、「原子力規制委員会の人事案」のうち、田中委員長、更田豊志、中村佳代子委員について撤回することなどを求める要求書を手渡し、政府が子どもにも分かるように、原発をやめますと、はっきり言わない限り、ぼくらはこの抗議を決してやめないなどと訴えたと伝えられます。

 同じ日、エネルギー政策に対する国民の意見を検証する専門家委員会は、7月2日から8月12日にかけて公募された、89,124件のパブリックコメントのうち、7,000件の内容を分析。9割が「原発ゼロ」を支持する意見だったことを明らかにしました。これにたいし、経済同友会の長谷川閑史代表幹事は「極めて残念だ」といい、日本商工会議所岡村正会頭は「原発ゼロでどういう状況になるか、正しく理解されているかどうか疑問がある」とコメント。財界の国民を見下し、「命よりカネ」の本音をむきだしにしました。

 これも同じ日、大江健三郎さんや前日弁連会長の宇都宮弁護士などは、2020年度から25年度までのできるだけ早い時期に原発ゼロを実現する。原発の新増設や「40年廃炉」の例外は認めない。高速増殖炉「もんじゅ」は即時廃止し、使用済み核燃料の再処理は停止などを内容とする「脱原発基本法」(仮称)の成立を国会議員に働きかける市民グループ、「脱原発法制定全国ネットワーク」設立すると東京で記者会見して発表。大江さんは「原発は、次の世代が生きることを妨害しないという根本的なモラルに反する」と強調しました。

 私が原発に反対する理由は次の通りです。
① 福島原発事故が示すように、万一原発事故が発生したら、その被害は際限なく広がり、それを収束し、回復する有効な方法がないこと。② ドキュメンタリー映画「イエローケーキ」が描くように、ウラン採掘現場で働く人の被曝や、採掘跡の環境破壊。劣悪な労働条件で被曝にさらされながら、原発現場で働く人の状態は人間のすることではない。③ 数万年もの間、放射能をだしつづける、使用済み核燃料の処分方法が決まっておらぬこと。要するに、原発は人間の倫理に反するということです。

1 件のコメント:

  1. 未来の子孫たちに負の遺産だけは残したくありません。それを阻止するのは今を生きる大人の責務だと確信しています。

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