2012年9月28日金曜日

50日ぶりの山行

野草のブローチ
 50日ぶりに山登りをしてきました。行先はなじみの鳥栖にある九千部山(848m)。我が家から登山口まで15kくらい、通勤時間帯でも車で30分くらいあれば行ける近場。前衛峰の城山(498m)と九千部山の稜線一帯には、すばらしい照葉樹林が広がっているので、気にいって私のゲレンデとし、年に5.6回は訪ねています。おかげで、一帯の地の利は手にとるように分かっており、各方向のルートを選んで登っています。

 昨日は駐車場に車を置いて、城山の登山口・筑紫神社の石段を登ると、境内にオレンジ色の銀杏が一面に落ちています。前回のブログで紹介した銀杏は、カミサンが一昨日知人に全部差し上げているのを見ていましたから、登山は中断し実を拾ってビニール袋入れ、背負っていくのは、重くて滲みるかもしれないので、物陰に隠して登山再開。

なめこならいいのですが

 空は秋の澄んだ青空、木陰の登山道には、涼しい風が渡っていますが、急坂を登ると汗が噴き出してきます。しかし、夏場はこの山域を跳梁していたアブはとんと見かけないので気が楽です。中腹の水場で、美味しい水を飲み、2時間45分歩いて山頂に到着しました。

 途中のコンビニで買った沖縄ドーナツ2個と梨を食べ、コーヒーを飲んで下山にかかり、筑紫神社で隠しておいた銀杏を回収し、改めて同量くらいの銀杏を拾いました。全部で500粒はあるでしょう。これで、当分間に合いそうです。

 足の方は50日も休んでいたせいで、山頂に着く前から、ふくらはぎが少し痛くなっていましたが、城山の登り返しでは攣る寸前までいきました。今朝は、ふくらはぎはなんともありませんでしたが、大腿や腰は凝っていました。で、ジムに行って、日頃のメニューとストレッチを施してきました。


2012年9月23日日曜日

70才は「青春真っ盛り」

 先日、私が畑の草むしりをしたあと、カミサンは雨が降るのを待ち、土が湿ってから畝を立てて大根を播きました。その帰り道、国分神社の境内で銀杏の実を拾ってきて、水に浸けていましたが、今日は「簡単に実がはがれた」といって、縁側に並べて干しました。(写真上)銀杏はビールのつまみや、茶碗蒸しに入れると色が鮮やかでおいしいので楽しみです。

 こちらもカミサンのことで…。いつの間にか布ぞうり作りの先生になったようで、鳥栖市に住む娘が送ってきた「佐賀新聞」には、鳥栖市で催された「布ぞうり講習会」の講師に、カミサンの名前が載っていました。(写真下)「講習会」は3回コースで、20名定員のところ40名の申込みがあり、大盛況だったそうです。

 ついでにカミサンは、昨年から「新日本婦人の会・久留米支部」で事務局の仕事をしながら、(私がいうのもなんですが、おかげでパソコンのブラインドタッチは見事です)同会が主宰している「小組活動」の布ぞうり・絵手紙・チューブストレッチ・太極拳・里山にドングリを植える会・産直野菜などの小組にも参加し、いかにも楽しそうに毎日飛び回っています。先日笹本恒子著「97才の幸福論」の書評を見ましたが、著者は正真正銘97才の現役プロカメラマン。70才は「青春真っ盛り」というところでしょうか。

 さて、今年は極めつけの猛暑でしたが、そのなかでも、原発なしで問題がないことが証明されました。このようななかで、政府は「2030年代に原発稼働ゼロを可能にする」と盛り込んだ「エネルギー・環境戦略」を発表しましたが、閣議決定は見送ったうえ、「現在建設中の原発建設は継続」、「40年を超えている、既存の原発の廃炉計画はなし」「核燃料サイクルはつづけて再処理に取り組む」というあいまいぶりです。政府は「原発ゼロ」をやる気は毛頭ない、と見なければなりません。

 もっとも、財界もアメリカも、このようなあいまい「戦略」にも、「原発ゼロ」の文言があるので猛反対を表明しています。また、民主党に変わって政権復帰を目指している自民党も、総裁選を見ていると、「原発ゼロ」を望むべくもないようですから、私たち国民はカウンター・デモクラシーさらに強化しなければならないようです。

 お彼岸を過ぎ、夏の雲と秋の雲の「ゆきあいの空」が広がっています。朝の気温は20℃。畑では、カミサンが播いた大根が、早くも小さな双葉をいっせいに出しています。





2012年9月13日木曜日

大震災から1年半の現実

 刈入れがすんだ近くの田んぼのひこばえの間で、鳩がえさをいそがしくついばんでいます。なかにカラスも一羽混じっています。昼間は相変わらず猛暑が続いていますが、頭上には赤とんぼがしきりに舞って、夏もいよいよ終わりのようです。

 さて、11日は東日本大震災から1年半。復興は遅々として進まず、仮設住宅などで避難生活を続けている人は、いまなお34万人。仕事がほしい、家や店舗・工場を再建したい、体調不良などと訴える人は増えており、行政や国に支援を求める声が強まっています。しかし、9日放送のNHKの「追跡 復興予算19兆円」を観ると、支援金(税金)19兆円は、国では「震災復興」に名を借りて、他の地域の事業に使ったり、地元のがれき撤去でずさんな支出を行ったりと、少なくないお金が復興にまともに使われていないというから、やりきれません。そのうえに消費税増税です!

 また、原発事故では、先月末には1~3号機圧力容器の注水量が突然低下し、今日まで解決のめどが立ってないとの報道も。除染は進まず、自宅に帰れず、県内に住むこどもを対象に行われた「甲状腺超音波検査」では、多くの子どもに異常が見つかっています。原発事故でいまなお福島を離れている人は62,084人(東日本大震災・避難情報&支援情報サイト2012.6.7現在)にもおよびます。政府は、昨年暮れに「収束宣言」が出しましたが、この現実を見ているのか!

 八ヶ岳山麓から帰ってきて1ヶ月以上経ちますが、暑いうえに畑の草むしりや庭木の剪定などにかまけて山登りは一度もしていません。ただし、トレーニングジムには週3の割で通っています。今日13日は私の誕生日。76才になりました。

2012年9月7日金曜日

内臓脂肪の怪と原発ゼロ時の電気料金


猛暑で葉は日焼けしたけれど、挿し木で活着したゴムの木。

 4年近く通っている、トレーニングジムに設置してあるタニタの「体組成計」で、月1回程度計測してきたが、体内年齢は現年齢より20歳以上若いと出るのに、内臓脂肪が肥満レベルで異常に高い。若いころ、徹夜麻雀や居酒屋通いで暴飲暴食をつづけていた時期もあったので、そのせいだろうと思って、食事や運動で改善に心がけてきたが、いつ計ってもいっこうに変わらない。

 昨日、後期高齢者の定期健康診断を受診した機会に、そのことを告げたところ、応対した医師は「内臓脂肪の実態を正確に知るにはエコー検査を行うべきです。別料金はかかりますが、他の病気の早期発見にもつながりますから、1年に1回くらい検査をしたほうがいいですよ」といわれて、さっそく受診。肝臓・膵臓・腎臓など、各臓器の黒白写真を見せながら説明されたその結果は、すべての臓器がきれい・すっきりで問題なしと。「酒を毎日飲むって本当?」と訊ねられたほどです。

 長い間気にしてきましたので、医師から写真を見せられながら、太鼓判をもらったのはうれしいけれど、では、体組成計の数値は何だったの!― もやもやは残りました。

親木―褐色の葉が新葉
 さて、これは同じ昨日の夕方5時のNHKラジオ「原発ゼロの課題は…」。テーマは、政府筋発表の、2030年に原発ゼロを実現した場合、2010年時約15,000円の一般家庭の電気料金は約30,000円になる、という驚くべきもの。これに対し解説の富士通総研のカジヤマ氏によると、この計算には家庭の省エネや、自然エネルギーの学習効果が全く反映していない。原発ゼロになっても、電気代がこれほどあがることはありませんとの話。逆に、今後の原発には、フクシマの事故を契機に、安全対策費や事故発生時の補償費等を無視して稼働することは許されないでしょう。そうすれば、原発が安いとは到底いえないでしょう。(要旨)


 要するに、大飯原発再稼働では、需要を多く供給は少なく見積もって、再稼働しないと停電や計画停電など、大変なことになりますよという脅しでしたが、こんどは電気代が下がる要素はぬいて、上がる要素だけは計上して、電気代が上がりますよ、それでも原発ゼロを選択しますかの脅しです。政府のいうことを信じられますか!

 八ヶ岳に行く前、大きくなりすぎて置き場に困るようになった枝2本を切断し、挿し木しておいたゴムの木が、猛暑を越えて活着したので、植木鉢に取り上げました。親木も新葉を出して健在です。