新婦人の会の「絵手紙小組」で絵手紙を描いている、カミサンの希望で訪ねた長野県栄村の「栄村国際絵手紙タイムカプセル館」と「山路智恵絵手紙美術館」。同館ホームページ(http://www.etegami-goods.co.jp/outline/index.htm)によると、2000年に日本絵手紙協会が「20世紀忘れないよ こんにちは21世紀」と題して絵手紙を募集。これに応えて時代を映す63万通の絵手紙が集まり、「絵手紙万葉集」全7巻の本に編集された由。その6巻「戦争の記憶」の一部が、館の入り口付近に掲げられていましたが、戦争の悲劇を伝え、平和を希求するものばかり。それでいて、ほのぼのと温かい、同じ時代を生きた門外漢の私もいたく共感しました。
また、小学1年生から6年生にかけて、毎日欠かさず2000枚の絵手紙を、絵手紙の小池先生に送った山路さんの絵手紙と、成人となって描かれた、大きいものでは畳4畳に及ぶ絵には、家族や自然、地震と原発被災者へのやさしいまなざしが感じられ、感動しました。一方、私が持っていた絵手紙の印象とは一味ちがう、昨今の政治・経済・文化・スポーツをモチーフに、巧みな絵と川柳風の文字が書きこまれた、特別室の池田亮二さんの絵手紙も楽しく拝見したところです。池田亮二さんの絵手紙は、以下のブログでも見られますのでお勧めします。http://blog.goo.ne.jp/ikedaryouji
長野県栄村は、新潟県秋山郷と境を接する人口2100人台の長野県北端の村。豪雪で知られ、昭和20年には7mを超える日本一の積雪を記録し、その記録は今日でも日本一という。記憶に新しいところでは、3.11直後の3.12地震で大きな被害を出したこと。しかし、「国まかせ 村まかせ」を排し、全村民が自主的に村の運営に携わる、前村長が唱える「実践的住民自治」を実行中の稀有な村で、「絵手紙館」も村役場の職員の創意で作られ、人口をはるかに超える数万人が毎年訪れているらしい。「カミサン孝行」と思って訪問した私も、栄村と絵手紙にすっかり魅了されたところです。
前日に登った八方尾根から白馬鑓 (上の文章とは関係ありません) |
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