2012年8月28日火曜日

猛暑の草むしり  甲状腺超音波検査の結果

 24日、日中の日ざしは依然厳しく、暑さは相変わらずですが、一日延ばしにしてきた、畑の草むしりにとりかかりました。栽培しているのは里芋と青しそだけで、畑の半分以上は耕作放棄中ですが、雑草を生やさぬのが借用条件(代わりに借地料無料)ですから、一刻も猶予できないのです。(右の写真は、栽培中の里芋と青しそです。周囲の雑草が日に日に背を延ばすため、自らもこれに負けじと陽の光を求めて丈を高くし、私の首辺りまで背を延ばしています。)

 生えている雑草は、メヒシバ・ドクダミ・ヤブガラシ・ハマスゲの強害草のほか、数年前から目立って増えたオオツユクサ。八ヶ岳に出かける前の、6月には一度きれいにしたのですが、全部で70坪くらいの耕作地と作業道は一面雑草の海です。それに、手ごわいのがブヨ。作業をはじめたはなから、襲いかかってきて、頭・顔・首・腕・足など、衣類の上からも食いついて、ところかまわずやられます。熱中症のおそれもあるらしいので、1時間やるのが限度です。

 25日も苦行を実施。26日は高校生の孫が夏休みの宿題で、運動会用の衣装作りに訪ねて来たので、食事の世話などで明け暮れ、26日は降旗監督と高倉健のコンビの映画「あなたへ」を観に行き、草むしりは休みましたが、今朝も1時間働いてきました。

 さて、福島から活発に発信されているかんちゃんのブログ「福島の誇れるものとは?」の8月26日号「父兄に寄り添わない福島県立医科大学」http://blog.goo.ne.jp/kanchan1949bz/によれば、原発事故時に0才~18才であった県民36万人の甲状腺超音波検査が行われ、本年3月末までに受診した38,114人の結果は、13,646人(35.8%)から結節(こり)のう胞(液体が貯まった袋状のもの)が見つかり、うち186人については2次検査が必要と診断されましたが、他の人には、2年後の再検査まで2次検査の必要はない、という通知が福島医大から送られてきただけだったとのこと。

 しかし、問題なのはそれからで、結節やのう胞が認められた子どもの両親などが、セカンドオピニオンを得るべく他の病院を訪ねたところ、納得できる受診を受けられなかったが、それはかの有名な山下俊一副学長が各病院に手をまわしていたからというのです。この問題については「市民と科学者の内部被曝問題研究会理事会」が出した「甲状腺検査拒否依頼する体制に抗議し、早期発見・早期治療を要請」http://www.acsir.org/info.php?18にも詳しく載っています。ぜひご覧ください。

2012年8月23日木曜日

九割が原発ゼロ  反原発の意思は不動

霞沢岳のお花畑と六百山・明神岳
 昨日22日、3月以来首相官邸周辺で反原発デモを行って来た、首都圏反原発連合の代表9人は、ついに首相官邸で野田首相と面会を果たし、大飯原発再稼働中止、現在停止中の原発再稼働断念、全原発廃炉政策への転換、「原子力規制委員会の人事案」のうち、田中委員長、更田豊志、中村佳代子委員について撤回することなどを求める要求書を手渡し、政府が子どもにも分かるように、原発をやめますと、はっきり言わない限り、ぼくらはこの抗議を決してやめないなどと訴えたと伝えられます。

 同じ日、エネルギー政策に対する国民の意見を検証する専門家委員会は、7月2日から8月12日にかけて公募された、89,124件のパブリックコメントのうち、7,000件の内容を分析。9割が「原発ゼロ」を支持する意見だったことを明らかにしました。これにたいし、経済同友会の長谷川閑史代表幹事は「極めて残念だ」といい、日本商工会議所岡村正会頭は「原発ゼロでどういう状況になるか、正しく理解されているかどうか疑問がある」とコメント。財界の国民を見下し、「命よりカネ」の本音をむきだしにしました。

 これも同じ日、大江健三郎さんや前日弁連会長の宇都宮弁護士などは、2020年度から25年度までのできるだけ早い時期に原発ゼロを実現する。原発の新増設や「40年廃炉」の例外は認めない。高速増殖炉「もんじゅ」は即時廃止し、使用済み核燃料の再処理は停止などを内容とする「脱原発基本法」(仮称)の成立を国会議員に働きかける市民グループ、「脱原発法制定全国ネットワーク」設立すると東京で記者会見して発表。大江さんは「原発は、次の世代が生きることを妨害しないという根本的なモラルに反する」と強調しました。

 私が原発に反対する理由は次の通りです。
① 福島原発事故が示すように、万一原発事故が発生したら、その被害は際限なく広がり、それを収束し、回復する有効な方法がないこと。② ドキュメンタリー映画「イエローケーキ」が描くように、ウラン採掘現場で働く人の被曝や、採掘跡の環境破壊。劣悪な労働条件で被曝にさらされながら、原発現場で働く人の状態は人間のすることではない。③ 数万年もの間、放射能をだしつづける、使用済み核燃料の処分方法が決まっておらぬこと。要するに、原発は人間の倫理に反するということです。

2012年8月19日日曜日

「朝日新聞」の購読中止

 毎週金曜日に行われている、首相官邸前デモは17日も実施され、大飯原発再稼働ならびに、原子力規制委員会人事案撤回などを求めて、約6万人が集まりました。3月29日から始まったデモは、通算19回目、延べ90万人が参加したことになると、「しんぶん赤旗」は報じています。

 「私たちはいままで、全国のあらゆる人たちの力をふりしぼって、現在までに780万筆の署名を集めました。それを6月15日に首相官邸に持っていき、藤村官房長官に提出しました。しかし、その次の日、野田政権は大飯原発稼働を決めました。こんな政府はありますか。主権者の声を、民意を、汗と涙によって集めた署名を、踏みつぶして平然としている。このような内閣に、私たちはノーを突きつけたい」(「世界」9月号。「さよなら原発」17万人集会の記録から-集会での鎌田慧氏の発言より)

 少しは「信頼して」50年近くとってきた「朝日新聞」ですが、上のようなニュースは全く報じないか、目立たない隅の方にちょっぴり載せるだけ。逆に、国民の多くが反対したり、懸念している消費税やTPPなどでは、終始野田内閣の尻をたたいて悪政推進側に立ち、「公平」な立場など微塵も感じられません。で、この際思い切って止めました。

 八ヶ岳山麓から、猛暑の我が家に帰って10日。庭や畑は草ぼうぼう。居間のエアコンは故障で、耐えがたい暑さですが、帰省してきた孫と市民プールに行ったほか、最低限の庭の手入れで汗を流しました。庭ではカミサンがばらまいた種から、タカサゴユリ(写真)が開花しているのを見つけ、秋近しのかすかな気配も感じました。エアコン修理には明日来るそうです。



2012年8月12日日曜日

無事帰宅 来年も行きたいな


 高速道路では3ヶ所で事故による渋滞に遭遇しましたが、八ヶ岳山麓から約12時間、10日午前0時15分、ほぼ予定通り、久留米ICを出ました。ただし、数年前から行われている久留米環状線新設工事が、ちょうどIC付近にかかっていて、周囲の様子が1ヶ月前とかなり違っていたので、帰り道の選択に少々とまどいましたが、0時半ごろ無事帰宅しました。

 こちらの暑さにはお手上げです。なにせ、気温は朝から30度前後、北八ッヒュッテとは10度くらい差があり、夜もほとんど涼しくなりません。始終エアコンや扇風機を動かしておらねばなりません。しかし、庭のクヌギやエゴは葉をしこらせ、畑の雑草は伸び放題。出番が待たれているので、ゆっくり休んでいる余裕はありません。


北八ヶ岳の苔

 この夏の山行では、テント装備で島々から徳本峠までの9時間。徳本峠から霞沢岳を往復して、上高地の小梨平まで移動する12時間行動をやりきって、持久力はまだ捨てたものではないことを証明しました。また、ふだん市のトレーニングジムで、大腿四頭筋や腹筋を重点的に強化してきたからでしょう、去年は装着していた腰と両膝のサポーターを完全に外して、支障がありませんでした。


 もっとも、歩行速度は一段と遅くなり、息子には大きく引き離されました。登山道の凸凹には、こけるとこまではいかないものの、つまずくことが多くなりました。また、細い道や丸木橋のように少々デリケートな場所で、バランスを保つのに難儀しました。全体として、膝の柔軟性が欠けてきているようです。これらは加齢によるものらしいので、避けがたいのかも知れませんが、少しでも長持ちさせるために、なんとか努めたいものです。




 





2012年8月9日木曜日

この夏の旅の終わりに


縞枯山の白骨樹

 9日には帰宅する予定にしているので、なるべく新しい食材を買わないようにせにゃ…。5日は麦草峠から、茶臼岳―縞枯山を経て、雨池・八柱山に行くつもりでしたが、雨池峠まで行くと、急にヤル気がなくなって、大河原林道から麦草峠に戻ってきました。でも4時間は歩きました。
 
 歩きながら考えたのが、冒頭のこと。ふだんは山の帰りに、8Kばかり車で下って、スーパーに寄り、何か買って帰っていましたが、この日は帰り道にある豆腐屋で厚揚げと青豆豆腐を買って帰り、厚揚げを焼き、擦りしょうがとかつお節をかけてビールのアテとし、冷凍庫に保存しているにぎり飯に(ごはんは一回に3合炊いて、4・5個のにぎり飯にして保存しています)、作り置きのしょうゆ麹を乗せて焼き、「五平餅もどき」にしていただきました。

 「孤食」で厄介なのはキャベツ・大根・白菜などの大型野菜。同じ野菜料理ばかり繰り返すわけにはいかぬので、一個丸ごと買うとなかなか終わらない。そうすると、件の野菜は萎びてきて、いよいよ使う気にならなくなります。だから、買わないことにしているのですが、先日来荘した息子夫人が、きゃべつ1個ほぼ丸々置いていったので、4・5回使いましたがまだ残っています。



北八ッの黒い森
  6日は立秋で、これまで以上に冷え込んで風邪をひき、咳や鼻水が出る、のどががらがらして痛いので、予定していた最後の山行はキャンセル。地元の病院で薬をもらって飲み、今日はいくぶん和らいでおります。午後、九州に向かって車を走らせ、午前0時久留米ICを出る予定です。約1ヶ月におよんだ山の旅もこれで終わります。

 

2012年8月4日土曜日

苔が美しい北八ヶ岳

昨日3日も抜けるような青空。朝6時半、麦草峠の駐車場に車を止め、白駒池―にゅうー中山―高見石―丸山―麦草峠と歩いてきました。6時間かかりました。

 このコースは、うす暗い針葉樹の森と、林床のさまざまな苔がつとに知られていますが、HP(http://www.kitayatsu.net/)によれば、日本蘚苔学会によって、「日本の貴重なコケの森」のひとつに選定されている由。新しい説明板も要所に立てられていましたので、これを読みながら歩きました。

 にゅうは、大樹海のなかににょっきり聳えている岩塔ですが、この日は富士山をはじめ360度の大パノラマが楽しめました。

 さて、「フェイスブック」の友人・高瀬さんは、原発に反対し、昨夜も官邸周辺のデモに参加し夜遅く帰宅したことや、アメリカの西海岸で高度の放射能が確認され、マグロ漁が禁止になり、将来損害賠償訴訟が起こされるかもしれない、というニュースをシェアしています。私が涼しいところで、連日遊んでいるのは、いささか後ろめたい気がしないではありません。


 写真上は朝の白駒池、下は倒木の上から芽を出した幼木です。なお、先日ベランダで死んでいた小鳥の名前を訊ねましたが、その後PCで調べてみると、キツツキの仲間のコゲラではないかと思いました。

2012年8月2日木曜日

「夏らしい夏」が戻ってきた

 7月31日。紺碧の空、強い日差し。塩嶺峠を越えると、谷筋に残雪が残る北アの山々もはっきりのぞまれます。この日は、健ちゃん(甥)お薦めの、北信の「カヤの平」に行ってみました。

 志賀高原と境を接する「カヤの平」の高度はおよそ1500m。周りにブナの巨木が群生していることと相まって、涼しい風が渡ってきます。歩きやすい、整備された歩道を伝って、北に緩やかに登ると、「北ドブ湿原」と称する地糖があり、綿スゲ・キスゲ・シモツケなどが咲いていました。辺境にあるためでしょうか、人が少なく静かなたたずまいです。私も勧めます。

 8月1日。昨日と同じく快晴。この夏不順だった日和も、どうやら落ち着いてきたよう。ただし、放射冷却で明け方の気温は18度、布団が離せません。5時に起きて、朝食を終えると、桜平から根石岳に登り、昼前に帰ってきました。

 帰荘してベランダに面しているガラス戸を開けると、足元に小鳥が1匹死んでいました。誤ってガラスに衝突したのでしょう、左目に血糊が付いています。写真を撮ってから、戸外の土に埋めてやりました。小鳥の名前はなんというのか、写真を載せますから、ご存知の方は教えてください。 

 ヒュッテの周りに自生している、フキを採って作った「きゃらふき」は、客人達にも好評でしたが、このほど作り置きを食べつくしたので、改めて作りました(3回目)。しかし、前には5時間以上かけていたのを3時間に省略、砂糖で炊き過ぎたため、貧相な出来栄えで失敗、自分の酒の肴にしています。